葬儀って何のためにするの?

家族葬って?

今、葬儀の形は大きく変わりつつあります。

家族葬・直葬など規模を小さくする傾向が強まり、

「身内だけで静かに」という選択が増えています。

もちろん、家族葬には良い面もあります。

しかし、僧侶として多くのご家族を見送ってきた中で

どうしてもお伝えしたいことがあります。

それは――

葬儀とは、亡くなった方を送るだけの儀式ではなく、生きてきたご縁を受け止め、
残された人の心を整える“大切な時間”だということです。


■ 家族葬が増えたことで起きていること

● 故人とご縁があった方が、

 「行きたかったのに知らせてもらえなかった」と悲しむ

● 遺族が「これで良かったのか」と後から悩む

● 弔問や香典が減り、支えてくれる人の存在を感じにくくなる

● 最後のお別れが“慌ただしく”なり、

 気持ちの整理がつかないまま日常に戻ってしまう

昔のように、多くの人が自然と駆けつける時代ではありません。

だからこそ、葬儀をどう整えるかは、

ご家族にとって大切な役目になっています。


■ 葬儀が持つ本来の意味とは

  1. 故人との別れを心に落とし込む時間
  2. その人の生き方を改めて受け止める時間
  3. ご縁のあった方々が感謝と祈りを届ける時間
  4. 残された家族が“支えられている”と気づく時間
  5. 悲しみを分かち合い、次の一歩に踏み出す準備をする時間

葬儀は、悲しみを癒し、

心の整理をつけるための“節目の儀式”です。


人は、お別れの時間をきちんと持つことで、

ようやく前に進むことができます。

葬儀の形が変わっても、

葬儀が持つ“心の働き”は、昔から少しも変わりません。

形式だけで終わらせない、心のこもった葬儀を一緒に考えてみませんか?